ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



「で?もうワンには見られたの?」

「ぶっ!!」



みっ、見られた?!



「…なーんだ、まだなのか」

「いや麗奈、だってワンだよ?あのワンだよ?」



茜が“ワンだよ?”と、念を押す意味はいまいち分からないが。



「でもやっぱ、チューの次もいつかはやる訳だし?」

「は?!」

「ワンのくせして、この鮎沢ちゃんをか!!」



いや…どのあたしだよ?



「ワンも男じゃん?」

「気をつけろ鮎沢ちゃん!」

「いや…何に?」

「いつ襲われるかわかんないじゃーん!!」

「もう!バカバカしい!!」



“―――ジャバッ”



水面をバンっと叩くと、跳ね上がったお湯が顔にかかった。



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