ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
Page2※文化祭は喜劇の恋の始まりだ?!
【kie※side】
文化祭の準備が着々と進められていく、秋。
あたしは結局、衣装係をやることになった。
「鮎沢さん、後この仕上げの部分お願いしてもいい?」
「うん、分かった」
クラスメートとは、今だに壁があるまんま。
あたしにその壁を壊す気がないんだから、当然っちゃ当然。
向こうから壊してくれる物好きなんて、そうそういるものではない。
あたしもそれを望んでる。
だけどここは動物園。
物好きがいたっておかしくない。
「あ、いた!」
……あ。
「橋野が安全ピン借りてこいって」
犬みたいな子だ。
「安全ピン?」
「ウン」
彼は、その“物好き”だと思う。
「あ、これ小人の衣装だー」
自分衣装が嬉しいのか、目を輝かせながらそれを見つめている。
「これ、安全ピン…」
て、まだ見つめてる!
文化祭の準備が着々と進められていく、秋。
あたしは結局、衣装係をやることになった。
「鮎沢さん、後この仕上げの部分お願いしてもいい?」
「うん、分かった」
クラスメートとは、今だに壁があるまんま。
あたしにその壁を壊す気がないんだから、当然っちゃ当然。
向こうから壊してくれる物好きなんて、そうそういるものではない。
あたしもそれを望んでる。
だけどここは動物園。
物好きがいたっておかしくない。
「あ、いた!」
……あ。
「橋野が安全ピン借りてこいって」
犬みたいな子だ。
「安全ピン?」
「ウン」
彼は、その“物好き”だと思う。
「あ、これ小人の衣装だー」
自分衣装が嬉しいのか、目を輝かせながらそれを見つめている。
「これ、安全ピン…」
て、まだ見つめてる!