ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
毎日の下校も、他愛もない会話も、相変わらずなワンも。
変わらない。
「冬が1番?」
「んーん」
「え、なんで?」
変わらず君が隣にいる。
変わらずあたしが隣にいる。
「じゃ、1番なに?」
夏って言うと思った。
ほぼ、確信してた。
けどワンは、やっぱりあたしの予想なんて簡単に飛び越えていく。
「1番は稀衣ちゃん!」
「~~~?!」
…ほらねやっぱり。
驚いた顔したあたしを見て、ワンは嬉しそうに笑う。
「き、季節の話しでしょ!!」
「だって1番だから」
「そーじゃなくて!」
こんな感じのまま、2人で歩いてる。
唯一変わったこと。
それは、ワンとクラスが離れたこと。