ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



2年生になって、後輩も出来て、クラスも離れて。



それでもなにも変わらない。



このままがいい。



と、密かにあたしは思ってる。



「ファンクラブーーー?!」



時は昼休み。



場所は食堂。



佐倉の叫び声が響いた。



「そう。1年生がなんか盛り上がってんの」

「鮎沢先輩~ってね」

「くそっ、俺に黙ってファンクラブなんざ作りやがって!」

「いや…別に佐倉の許可いらないし」

「冷静だね、鮎沢ちゃん」

「ワンはどー思ってるのよ?」

「そりゃ彼氏としては、やっぱり複雑でしょ?」

「オレは…」



なんて言う?



またあたしを驚かす?



「オレも入りたい。それ」



……え゙。



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