ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



―――放課後。



あたしの足は保健室に向かっていた。



さすがに、1年生の教室に行くわけにはいかないし。



確率はかなり低いが、ゼロじゃない。



“―――ガラガラガラ”



「失礼します…」



…………。



誰もいない。



ハズレた。



やっぱ教室行くべきだったかな。



もう部活に行っているかもしれないし。



諦めて帰ろうと、ドアの方へ向き直ると、



「先輩、誰探してるんですか?」



後ろから声がした。



この声…



「いたんだ?」



やっぱりいた。



あたしの後ろには、ベッドに腰掛けてる安藤がいた。



コイツ、どんだけ授業サボる気だ。



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