ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~



「郁也、大河も来てるよ!」

「は?誰だよオオカワって」

「ワン、鮎沢ちゃん、あたし達リフト行ってくるから…」



そこにナイスなタイミングで、大河が現れた。



「あ…!」

「あぁ!!」



大河と郁也は、顔を合わせるなりお互いを指差す。



「なんだよ、お前もいんのかよ。(大河って、茜のことかい!)」

「いちゃ悪いのか!」

「どーせお前、そこそこ滑れんだろ?可愛いげねーな」

「可愛いげなんてなくて結構!あたしは、滑れるだけ滑るね!」

「けっ!リフト怖ーい、とかいってみやがれこのヤロウ(?)」

「生憎あたしは、そーゆー女が1っ番嫌いなんだよ!」



久々に会ったというのに、この2人はすぐにケンカを始めてしまう。



それさえなけりゃ、お似合いなのになー。



「ワン!鮎沢ちゃん!リフト行ってくるから!」

「は…はい」



不機嫌になった大河は、オレと稀衣ちゃん以外のみんなと、リフト乗り場の方へ行ってしまった。



「あーあ、行っちゃったね」

「…なんだよ、その目は」

「郁也もガキだよね」

「うんうん」

「なにがだよ?」



あんなことしてたんじゃ、いつまでたっても大河は振り向いてくれないよ。(←彼女持ちなので上から)



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