僕等は、それを恋と呼んだ。
「どこ行く?
ほら、イヴは学校も部活もあるけど、クリスマスは学校休みだし。俺、部活もねーし」
「う~ん。
あ!あのさ!街のデッカイツリーのイルミネーションは見に行こうよ!」
去年、友達とみんなで見に行ったデッカイツリーのイルミネーション。
すっごい綺麗だったのを覚えてる。
「あぁ、アレか?いーよ、行こうな」
「やった。絶対だかんね」
「はいはい」
そう言う利揮に、あたしはテンションが上がる。
去年のクリスマスは、まさか次のクリスマスに利揮と一緒に来れるなんて思ってもなかった。
だから、余計に嬉しい。
「利揮、バカだけど好きー」