僕等は、それを恋と呼んだ。



本当に、あたしは笈原の彼女になれたんだ。


……やっと想いが通じたんだ。



夢みたいだけど、夢じゃない。



だって抱きしめられて苦しくて痛いもん。



なんて馬鹿げたことを思う。



だって本当にすごい好きで。


大好きで。



でも諦めようって思ってたのに。





だから、すごい嬉しい。


すごい嬉しいんだ。



でも、



「良かったね!!詩乃佳!!よし!!今から盛り上がろう!!詩乃佳おめでとうパーティーしよう!!!!」

「いいね。ピザ食べようよ」

「いいねピザ!ピザ!」

「………うん」



どうして―――…急に梨音ちゃんと笈原は別れたの……?


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