僕等は、それを恋と呼んだ。



「調子いい奴だな、おい」

「あはっ。ついでに、あたしの課題やる?」

「おいっ!」



期末テストは嫌だけど…。

クリスマスのために頑張ろうっと!


「よし!利揮、勉強再開!」

「はいはい」


利揮と過ごすクリスマス。


楽しくなるといいな。
















―――あたしは、幸せだった。


利揮に“好き”だと言われて。


利揮に“好き”と言えて。


利揮と一緒にいれて。









周りなんて、見えてなかった。



あたしは、忘れてたんだ。


< 120 / 304 >

この作品をシェア

pagetop