僕等は、それを恋と呼んだ。
「調子いい奴だな、おい」
「あはっ。ついでに、あたしの課題やる?」
「おいっ!」
期末テストは嫌だけど…。
クリスマスのために頑張ろうっと!
「よし!利揮、勉強再開!」
「はいはい」
利揮と過ごすクリスマス。
楽しくなるといいな。
―――あたしは、幸せだった。
利揮に“好き”だと言われて。
利揮に“好き”と言えて。
利揮と一緒にいれて。
周りなんて、見えてなかった。
あたしは、忘れてたんだ。