僕等は、それを恋と呼んだ。
「そっか、良かった」
そう言って優しく笑った梨音ちゃんに、違和感を感じた。
「……」
あ…れ?
そこで、あたしは気付く。
そういえば……利揮はこう言っていた。
確か…、梨音ちゃんと別れたのは、
…利揮があたしを好きなのに、梨音ちゃんが気付いて…。
だから、別れようって、友達になろう、幸せになってって言われたって。
あれ。
あれれ…?
また違和感を感じる。
だって、さ。
それじゃあ……
梨音ちゃんって……。
「じゃあ、またね。
利揮によろしくね」