僕等は、それを恋と呼んだ。
「待ってよ、利揮!
あたしだってイチゴ食べた「知らねー」
ニヤッと笑って、またイチゴを食べる利揮。
「ちょ、あたしだって!」
その後はとにかくイチゴの取り合いだった。
しかも、せっかく用意したお皿も意味なく、結局ケーキを切ることもなく二人でそのままケーキをフォークで取り合って食べた。
いや、取り合ったというか、戦いだった。
「ひゃー。おなかいっぱい」
「てか、まだ昼じゃん」
「もう食べれないー」
おなかいっぱいのあたし達は二人でゴロゴロ。
クリスマスなのに、ゲームなんてやりだした。