僕等は、それを恋と呼んだ。



「寒~~!!!!」


外に出ると、12月の冷たい風があたしの身体を冷やす。


部屋の中で暖まってたせいで、余計に寒い。



「やべぇな。超寒いし」

あたしの手を自分のポケットに入れて利揮は言う。



「利揮、手冷たーい」

「心が温かいからな、俺は」



や、意味分かんないしっ!



「ばーか」

「うっせー。
あ、てかイルミネーション行く前にブラブラしよーぜ」

「うん」


街をブラブラと二人で歩く。


あちらこちらに、あたし達と同じ様にカップルがたくさん。



…去年はみんなと、幸せそうなカップルを羨ましがったりしてたっけ…。


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