僕等は、それを恋と呼んだ。
「詩乃佳、どした?」
「んーん。別に」
…ねぇ、今のあたし達は幸せなカップルに見えているのかな?
「そろそろイルミネーション見に行くか」
ブラブラとお店を見て回ったあたし達は、イルミネーションがある所に向かう。
そんな時だった。
~~~♪
今流行りの着メロが鳴り響く。
あたしの着メロでは、ない。
「…利揮、電話じゃない?」
「あ、まじだ」
利揮はあたしと繋いでない方の手で、ポケットからケータイを取り出す。
「……」
「出ないの?」
「……。あぁ」
…?
少し画面を見てから、通話ボタンを押した利揮に首をかしげた。