僕等は、それを恋と呼んだ。



ねぇ、利揮。


利揮と過ごした年が終わりを告げたよ。



「別れよう」

「今までありがと」




今は文字でしか、伝えられない

ずるくて弱いあたしを許して。



利揮から逃げてるあたしを、許して。





…頑張るから。


きっと、忘れられる。

大丈夫。





だから、利揮。


あたしの事はもう気にしないでいいよ。





―――利揮は梨音ちゃんと幸せになっていいよ。



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