僕等は、それを恋と呼んだ。
「………あたしと圭ちゃんの事、だから」
「んだよ、それ」
「自分だって、あたしを置いて元カノのとこに行ったじゃん。
それなのにあたしを怒るの、おかしいよ。
それに、もう別れたじゃん」
冷たくあたしはそう言い放った。
「…ごめん。こんな話じゃない」
「……」
「…クリスマス、ごめん」
頭を下げる利揮。
「…別に怒ってないよ」
怒ってない。
ただ、悲しくて。
切なくて、辛くて。
「連絡とか無視して、あたしもゴメン」
「…詩乃「別れよ」
真っ直ぐに利揮を見て、あたしは言った。