僕等は、それを恋と呼んだ。



「宿題?」


「5時間目の英語の。やってくれたら嫌いじゃないよ?」


「任せろ!!

依知菜の頼みなら何でもするぜっ、俺」



そう言って笑う真島。


何も喋ってないけど、依知菜から“けっ、バカだなコイツ”って声が聞こえてきそうだ。


ニヤリと笑う依知菜は確信犯だ。


さすが、幼なじみ。




「はい、これノート」

「おお!!」

「綺麗な字で書いてよね」

「任せろ、依知菜!」



……ちょっと、たまに真島が切なくなる時もあるけど…。


まぁ、真島幸せそうだしね。





…うんうん。だから、いいんだよね、……多分。


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