僕等は、それを恋と呼んだ。
い、依知菜に好きな人!?
う、うそ……っ!!!!
ビックリして、目を見開いてしまう。
全然そんなこと聞いてない…!
「あたし全然知らないよ?」
「俺だって、昨日聞いたし。さっきは普通に話してみたんだけどさ…。
もう、まじへこむ。
俺はずっとずっと依知菜が好きなのに……。
依知菜に彼氏できたら俺、生きていきないし。
てか諦められんのかな、俺。依知菜のこと…」
“はぁ…”とため息混じりに言う真島になんて言ったら分からなくなる。
いつもふざけているけど、ちょっとおバカさんだけど、依知菜が大好きな真島。
……あたしと状況は全然違うけど、何だか共感してしまう。