僕等は、それを恋と呼んだ。



「ちょ、そのしんみり顔やめてくれ!しんみり顔はお前に渡さん!」


…ちょっと何言ってるかよく分かんないけど。


そうだ、あたしがしんみりしても意味がない。



「あたしで良かったら、いろいろ話聞くからね」

そう言うと真島は笑う。

「お前こそ!!

ドーンと俺に相談していいぞ!!!!」

「…いや、それは遠慮しとくよ」

「おい!!!!」

「あは。冗談だよ」


……きっと、恋愛なんて思い通りにいかないことだらけなんだ。


真島もみんな、

いろいろ悩んで、考えて、それで行動してるんだ。




みんなが、みんな。


幸せになれならいいのに。


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