僕等は、それを恋と呼んだ。
え?
あたしも……?
まさかの連れション…?
「おーい。真島が矢田をお持ち帰りだぞー」
「ちっげぇよ!!連れションだ!!!!」
誰かのからかう声に、真島はそう言うとあたしの腕を掴んだまま
部屋から出た。
「……」
心臓の音がおさまる。
…息苦しさがなくなる。
「ま、真島…」
「まぁまぁ、ここに座れよっ」
階段に座って、ポンポンと隣を真島が叩くから、真島の隣に座った。
「トイレ…行かないの?」
「トイレは実は嘘だ!!」
うん。だと思った。
あたしと真島が連れションとか、ありえないし。
「矢田が苦しそうな顔してたから」
「え…?」