僕等は、それを恋と呼んだ。
「うん。本当にありがとねっ」
……恐ろしい。
本当に恐ろしいよ、依知菜。
その可愛いらしい笑みの裏に、
“やった。こいつ、まじで使える”
って声が、やっぱり聞こえてきそうなのはあたしだけ…?
真島には聞こえないんだろうか…。
「ねぇ、依知菜っ!
今日、一緒に食堂行こうぜ!!なっ!?」
「えぇ……」
「お願いします!!!!」
依知菜…っ!
さんざん宿題やらせといて、そんな態度なのか…!
ま、真島……。
それでも依知菜ラブな真島はMなの?そうなの?
実はそうなの?
冷たくされるのが嬉しいの?
「そうだ!利揮!利揮も連れて行くから!」