僕等は、それを恋と呼んだ。



利揮は、あたしが好き。

あたしも、利揮が好き。


じゃあ、やり直そう。


――とは、すぐに思えない。




好き、だけじゃ恋愛はダメなんだと思う。



いきなりこんな風に言われても、分かんない。


利揮とまた、よりを戻すなんて考えた事なかった。


…よりを戻すのは、簡単な事じゃないと思う。


だって、0からのスタートじゃない。



あの時、付き合い始めたときとは違う。




好き。

利揮が好き。


今でも、大好き。



だけど、無理。


だからこそ、無理なんだ。


< 257 / 304 >

この作品をシェア

pagetop