僕等は、それを恋と呼んだ。
「依知菜…」
「とにかくあたしもアイツの馬鹿が移ったんだと思う」
そんな事を言いながらも笑う依知菜は、幸せそうで。
あたしもニッと笑う。
…嬉しい気持ちになる。
依知菜の幸せが嬉しい。
それに、やっぱり依知菜には本音を言えば真島と幸せになってほしかったから。
……真島、よかったね。
「おっはよーーん!!」
噂をすれば、なんたらかんたらって感じで真島が登場をする。
いつにもましてテンションが高いことが声で分かる。
…わ、分かりやすい男だ!
「いっ、依知菜ー!
おはよーーー!!」
そう言って真島は両手を広げる。
わーお。