僕等は、それを恋と呼んだ。
「あ、笈原行くならいいよ。行こう行こう、みんなで」
ニコリとそう言い依知菜は、あたしを見てニヤリ。
ついでに、隣にいた亜紀もあたしを見てニヤリ。
っ!
「やった!
利揮のおかげで、依知菜と食堂行ける!」
「え。何だよ、竜。俺を利用したのかよ!?」
「えぇ!?…い、いやぁ、別にそんな事は……
……あるけど」
最後にボソッと呟いた真島に“あるのかよっ!!”と笈原のツッコミが入った。
うん。なんか、この2人が仲良しな理由が分かるよ…。
だって、似てるし…。
変なとこが。
「竜うるさい。
行くなら早く行くよぉ?」