僕等は、それを恋と呼んだ。



「あ、笈原行くならいいよ。行こう行こう、みんなで」



ニコリとそう言い依知菜は、あたしを見てニヤリ。


ついでに、隣にいた亜紀もあたしを見てニヤリ。


っ!



「やった!
利揮のおかげで、依知菜と食堂行ける!」

「え。何だよ、竜。俺を利用したのかよ!?」

「えぇ!?…い、いやぁ、別にそんな事は……





……あるけど」



最後にボソッと呟いた真島に“あるのかよっ!!”と笈原のツッコミが入った。



うん。なんか、この2人が仲良しな理由が分かるよ…。


だって、似てるし…。


変なとこが。



「竜うるさい。
行くなら早く行くよぉ?」


< 27 / 304 >

この作品をシェア

pagetop