僕等は、それを恋と呼んだ。
―side 依知菜―
「依知菜っ、帰ろうぜ!」
玄関にいたあたしに、竜は走ってきてそう言った。
「今ね、詩乃佳が走っていったよ」
「おう。利揮のとこ行くって」
「そっか」
うれしくなって、あたしは笑う。
詩乃佳、うまくいくといいな…。
「なぁなぁ!
矢田達がうまくいったら…つーか絶対うまくいくからWデートしようぜ!依知菜の好きな遊園地!!!!」
そう言って竜は嬉しそうに笑う。
馬鹿でアホでうざくて、
コイツだけは絶対好きになんないって思ってたのになぁ…。
「やだ。
竜とは行かない」
「依知菜っ、帰ろうぜ!」
玄関にいたあたしに、竜は走ってきてそう言った。
「今ね、詩乃佳が走っていったよ」
「おう。利揮のとこ行くって」
「そっか」
うれしくなって、あたしは笑う。
詩乃佳、うまくいくといいな…。
「なぁなぁ!
矢田達がうまくいったら…つーか絶対うまくいくからWデートしようぜ!依知菜の好きな遊園地!!!!」
そう言って竜は嬉しそうに笑う。
馬鹿でアホでうざくて、
コイツだけは絶対好きになんないって思ってたのになぁ…。
「やだ。
竜とは行かない」