僕等は、それを恋と呼んだ。
―side 圭哉―







あの日、


久しぶりに詩乃佳に会った時………詩乃佳の彼氏と会った時、


嬉しいような悲しいような微妙な気持ちになった。



…詩乃佳が笑って幸せそうで嬉しかった。


でも、悲しかった。



俺と詩乃佳は嫌いになって別れたわけじゃなかった。


だから、後悔していた。


もっと俺がこうしてたら良かったのか、とか。


そしたら詩乃佳を傷つけずにすんだのに。



…って言っても今更。



でも、あの日。


あのクリスマスの日。



泣いてる詩乃佳を見た瞬間。



――やっぱり詩乃佳が好きだと思った。



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