僕等は、それを恋と呼んだ。
悔しいけど、
詩乃佳にアイツが必要で。
アイツにも詩乃佳が必要だと思った。
―――最後に詩乃佳は俺にクッキーをくれた。
俺がチョコ苦手って言ったの覚えてたのかな?なんて。
―――最後の思い出になると思った。
……なぁ、詩乃佳。
俺も、頑張るから、
だから、詩乃佳も頑張れ。
「圭哉ー!行くぜーー!」
「おー」
いつか、また詩乃佳と偶然会った時、
笑って話せたらいい。
笑って、話したい。