僕等は、それを恋と呼んだ。



「……でも、怖いの。また利揮がいなくなったらって………。

だけど、利揮が他の子を好きになるのも嫌だ」



勝手だけど、あたしの素直な気持ち。



好き。

だけど、怖い。


また傷つくなんて嫌。

でも、誰かに恋なんてしないで。


他の子のモノにならないで。



だけど、付き合うのは怖い。


そんなエンドレス。







「あたし…っ」

「――いっぱい、ごめん」



温かい温もりに、利揮にギュッと抱きしめられてるのが分かった。



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