僕等は、それを恋と呼んだ。



「いっただきまーす!!!!」


恥ずかしいくらい元気に真島がそう言うと、
あたし達はご飯を食べ始める。



「…あ、竜。
それちょーだい」

「いいぞっいいぞっ!!
依知菜ほら、あ~ん…」

「なら、いらない」



目の前では、相変わらずな真島と依知菜。



…ご飯時も変わらね様子。




「…あっ」


その時、あたし達の席の横から聞こえた声に、あたし達は視線をあげる。



……あ。




「梨音」

「ごめん、見つけちゃって思わず声が出ちゃった。
皆で話してた最中なのにごめんね」



……梨音ちゃんだ…。


笈原の元カノの……。


やっぱり…可愛いな、近くで見ると余計に…。



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