僕等は、それを恋と呼んだ。



何だろ。


なんか、モヤモヤするかも。



「てかさ矢田、放課後ひま?」

「え?今日?」

「うん」


えっと…今日は…


「暇」



うん。予定なし。


直帰でした。



「じゃあ、放課後デートな」


一瞬、きょとんとなる。



…放課後…デート……。


「え!!!!」

「え!何、嫌?」

「いやいや、違うよ…!全然…」

「よし。じゃあ、決まりな」



そう言ってポンッとあたしの頭を撫でる。




…放課後デート。



うっ、顔がニヤける。



< 34 / 304 >

この作品をシェア

pagetop