僕等は、それを恋と呼んだ。



自分で嫌になる。


あたし、気にしすぎ。



あぁ、笈原が元カノがあたしの知らない人だったら、こんなに気にしないのに……



って馬鹿。


過去は変えられないし。


てか、だったらあたしが、自分の知ってる人が元カノじゃない人と付き合え!って話だよね…。



まぁ、そんなの無理なんだから、仕方ないんだけど…。




だって、笈原好きなんだもん。


「やっぱチャリいいなー」

「うん。かなり、後ろは楽ですー」

「ははっ。むかつくな~」


笈原が笑うから、あたしも笑った。





いいんだ。


いいんだよね…?



あたしが、ここに座って。

…いいんだよね、笈原?


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