僕等は、それを恋と呼んだ。



や、あのね!


嫌じゃないけど!

笈原と……って想像できないというか…


って、何考えてんだ、あたしっ!!


想像なんてしたくていいでしょ、うん!


しなくていい!



「依知菜のバカ!!」

「顔赤いよー、詩乃佳ちゃぁ~ん」

「赤くないっ!!」


ふんっと、あたしは体育館の方に視線を戻す。



笈原の投げるボールが、吸い込まれる様にリングに入ってく。



真剣にバスケをする笈原。


真剣な顔がカッコよくて見惚れる。



色んな笈原を知るたび、どんどん好きになる。



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