短編集
***
「ねえ、部活のダンシは誰がタイプ?」
何ヶ月か前、部活帰りに寄ったファストフード店で、確かリナが聞いた。
「えー、あんまり良い男いないじゃん」
サオリはそう答えつつ、ナントカ君は性格が良い、とか、ナントカ先輩は顔は良いけど変人、とか挙げていく。リナはそれに相槌を打っていて、ショーコはお店に置いてあったタウンワークをめくっていた。
私はフライドポテトを摘みながら、二人の話を聞いていた。
「ヒロは?」
「へ?」
いきなり話を振られて、私は持っていたウーロン茶のカップを倒してしまった。中身はあまり入っていなかったけど、テーブルの上にウーロン茶がこぼれた。
「ねえ、部活のダンシは誰がタイプ?」
何ヶ月か前、部活帰りに寄ったファストフード店で、確かリナが聞いた。
「えー、あんまり良い男いないじゃん」
サオリはそう答えつつ、ナントカ君は性格が良い、とか、ナントカ先輩は顔は良いけど変人、とか挙げていく。リナはそれに相槌を打っていて、ショーコはお店に置いてあったタウンワークをめくっていた。
私はフライドポテトを摘みながら、二人の話を聞いていた。
「ヒロは?」
「へ?」
いきなり話を振られて、私は持っていたウーロン茶のカップを倒してしまった。中身はあまり入っていなかったけど、テーブルの上にウーロン茶がこぼれた。