ナンセンス!
何とかしてくれ・・・!
1
「 ・・た、助けてくれ・・・! もう、何もしないから。 ほら・・ ナイフも捨てるよ、な? 」
出っ歯が、ナイフを地面に置いた。 ひざまずき、両手を上げている。 僕は、ガラスに映ったかすみの姿を見据えたまま、呆然としていた。
ワケが分からない。
さっきまでは、星野だったのに、今は、かすみになっている・・・!
両掌を交互に裏返し、見つめる。 見覚えのある、小さな手・・・
「 ・・・・・ 」
サバラス・・・ てめえ、やりやがったな・・・?! 失敗したんだろ・・・!? ってゆ~か、間違えおったな・・・! ドッチでも良いわ、同じコトだ! 入れ替わったのは、僕か? 星野か? 報告に来んか、てめえっ!
出っ歯が言った。
「 お・・ お前らの勝ちだ! 神岡さんも、ヤられちまったし・・・ 仙道寺は解散だ! もう、手出しはしねえから、見逃してくれ、な? 」
そんな事は、この際どうでもいいっ!
僕は言った。
「 さっさと、消えろッ! 」
ああ・・ 可愛い声。 怒った声も、素敵だね、かすみ・・・! って、陶酔している場合じゃない。
僕の声に弾かれた如く、出っ歯は、一目散に逃げ出して行った。
携帯を出し、星野にダイヤルする。
・・・この携帯は、僕のものだ。
星野と入れ替わった時もそうだったが、どうやって瞬時に、体だけ入れ替えるのだろう? この辺りは、まさに、未知の世界が成せる技だ・・・
しばらくの呼び出し音の後、星野が出た。
『 星川か? やったな! 元に戻ったじゃないか! そっちは、どうだ? コッチは、すべて倒した。 急に、あたしが現れた時の、あいつらの顔といったらなかったぞ? 神岡は、そっちに行ったらしい 』
星野は、元に戻っている。 ・・・と、いう事は・・・!
出っ歯が、ナイフを地面に置いた。 ひざまずき、両手を上げている。 僕は、ガラスに映ったかすみの姿を見据えたまま、呆然としていた。
ワケが分からない。
さっきまでは、星野だったのに、今は、かすみになっている・・・!
両掌を交互に裏返し、見つめる。 見覚えのある、小さな手・・・
「 ・・・・・ 」
サバラス・・・ てめえ、やりやがったな・・・?! 失敗したんだろ・・・!? ってゆ~か、間違えおったな・・・! ドッチでも良いわ、同じコトだ! 入れ替わったのは、僕か? 星野か? 報告に来んか、てめえっ!
出っ歯が言った。
「 お・・ お前らの勝ちだ! 神岡さんも、ヤられちまったし・・・ 仙道寺は解散だ! もう、手出しはしねえから、見逃してくれ、な? 」
そんな事は、この際どうでもいいっ!
僕は言った。
「 さっさと、消えろッ! 」
ああ・・ 可愛い声。 怒った声も、素敵だね、かすみ・・・! って、陶酔している場合じゃない。
僕の声に弾かれた如く、出っ歯は、一目散に逃げ出して行った。
携帯を出し、星野にダイヤルする。
・・・この携帯は、僕のものだ。
星野と入れ替わった時もそうだったが、どうやって瞬時に、体だけ入れ替えるのだろう? この辺りは、まさに、未知の世界が成せる技だ・・・
しばらくの呼び出し音の後、星野が出た。
『 星川か? やったな! 元に戻ったじゃないか! そっちは、どうだ? コッチは、すべて倒した。 急に、あたしが現れた時の、あいつらの顔といったらなかったぞ? 神岡は、そっちに行ったらしい 』
星野は、元に戻っている。 ・・・と、いう事は・・・!