ナンセンス!
新生、仙道寺

1

神岡が、頭を垂れて言った。
「 オレらの完敗っス、かすみ嬢・・・! 男として潔く、負けを認めます! 数々の無礼・・ 星野会頭にも、お詫びしたく、参りました・・・! 」
星川が、星野になっとる。
サバラスの記憶操作だ。 こういう辺りは、完璧なのに・・ 何で、肝心なトコがいつも抜け落ちるのだろう?
星野は言った。
「 潔いな、神岡・・・! 鬼龍会としては、頭が素直にケジメを付けに来た仙道寺を、これ以上、関知はしない。 武蔵野や他校を攻撃しない限り、お前たちとは友好関係でもある 」
・・・カッコいいね、星野。
サマになっとるわ。 中身も元に戻った事だし、その言動も、一際、凛としてるね。
神岡は言った。
「 寛大な処置、有難うございます 」
星野が追伸した。
「 だが、お前たちが重ねた犯罪は、誤ったくらいじゃ済まされないぞ? 実際、何人も死んでいる・・・! 自首するかどうかは、お前たちの判断に任せるが、それで免責叶ったと思うなよ? 」
神岡が、うつむいたまま、神妙な表情で答えた。
「 承知してます・・・ 」
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