ナンセンス!
「 もしもし? 」
電話に出る、サバラス。
そんなモンに、お前が出るな!
「 あっそう、分かった。 んじゃね 」
受話器を置く、サバラス。
・・ナニを、了解してんだ? お前は。
「 本部からの連絡だ。 やっぱ、あと、15秒である 」
いつの間に、地球侵略しとるんだ、お前ら・・・! 本部なんぞ、ドコに建てた? しかも、NTTの回線を保有しとるとは、どういう事だ。
僕は言った。
「 15日の、間違いじゃないだろうな・・・? 」
掴んでいたサバラスを放すと、ヤツは机の上にちょこんと座り、言った。
「 そんな、単純な間違いを、するワケないじゃん 」
さっき、20秒を、1分と間違えたじゃないか、てめえっ! あっけらかんと、言ってんじゃねえよ!
「 とりあえず20秒前! 」
おいっ! とりあえず、ってナンだ! さっき、本部から連絡があったんとちゃうのかいっ?
「 あと、5秒! 」
もしも~し? 15秒、ドコ行っちゃったの~?
「 3、2、1・・ ごおォォーッ! 」

   「 ・・・・・ 」

目の前に、かすみが立っている。
僕は、学生服を着ていた。
・・・成功だっ・・・!
かすみも、自分の姿を確認する為、着ている制服や腕などを見渡している。
そんな事しなくてもいいよ、かすみ! 僕が、見てる。 かすみだ! 良かったね! これで、元通りだ・・・!
自分に戻った事を確認し、嬉しそうな表情のかすみ。 僕に、満面な笑顔を見せた。 しかし、その顔は、次第に驚愕の表情に変わって行く。
どしたの? 僕・・ 何か、ヘン?
かすみが言った。
「 みちる・・・! 」
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