ナンセンス!
サバラスが、明らかにうろたえながら言った。
「 いやあ~、おかしいな? プログラムが交錯したかな? ん~、ん~・・・ んん~・・? 」
・・・消えるなよ?
消えるなよ、てめえっ・・! きっ・・

    ・・・消えた・・・

僕は、机に両腕をつき、大きなタメ息と共に落胆した。
・・・どうしてくれよう?
やはり、意識不明にしてやるか? いや、そんなんじゃ、元に戻れない。 ヤルなら戻ってからだ。 ヤツを生かしておくと、人類に破滅をもたらす。
とりあえず、どうする・・・?
探偵を雇って、さっきの電話の着信記録を逆探知し、住所を調べてカチ込むか?
・・・いや、そんな金は無い。
星野が言った。
「 とりあえず、健一と連絡をとれ、星川。 ヤツがうろたえて、何か、しでかす前に・・・! 」
確かにそうだ。
それに、鬼龍会と何ら関係意の無い健一が、部室にいるのもヤバイ。
僕は、かすみと共に校舎から出た。
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