ナンセンス!

2

外はもう、すっかり夜だ。
会社帰りのサラリーマンや、OLが行き交う中、僕は、かすみのもとへ急いだ。
一杯飲んで、ほろ酔い気分の中年男性たちが声を掛けて来る。
「 お姉さ~ん! ドコ行くの? 一緒に、飲もうよ。 ねえぇ~? 」
ドコに行こうと、あんたらには関係無い。 それとも、代わるか?
中には、酒臭い息を撒き散らしながら擦り寄って来る輩もいた。
「 よ~よ~、姉ちゃん。 聞いてよ。 ウチの課長ったらね・・ イキナリ俺に、単身赴任させるんだよ? ヒドイ話しでしょ? ヒック! ・・おえっ 」
僕なんか、イキナリ女の人になっちゃったんだよ? 凄い話しでしょ? しかも、以前は、女子高校生だったんだよ?
酔っ払いは無視し、僕は、ジャンプラに急いだ。
< 157 / 187 >

この作品をシェア

pagetop