ナンセンス!
男は更に言った。
「 ついでに、キモチ良~くしてあげて、殺してやろうかねえ~? 」
男の手が、スカートの中に入って来た。
( げええっ・・!? )
野郎、公序良俗に反する行為をする気だなッ?
パンツに手を掛け、ストッキングごと乱暴に、引き下ろす。 男は、自分のズボンの
チャックを下ろし始めた。 ひええェ~っ・・! 最悪の展開だ。 僕、男なんだけど・・・?
ヤツは、僕の戸惑いなどお構いなく、僕の足を持ち上げ、下半身をあらわにしようとした。
野郎っ・・! てめえなんぞに、美津子先生の、大事な部分を見せてたまるか! 断じて阻止だ! させるかあァーッ!
僕は、草むらを手探りし、何か、反撃するモノが落ちていないか探った。
・・ナニかが、手に触れた。 細い、金属の棒のような物だ。
( コイツを、お見舞いしてやる・・・! )
振り回そうとしたが、かなり重い。 何かの一部のようだ。
「 う・・ うおおおおおお~ッ・・・! 」
僕は、渾身の力を込めてそれを持ち上げ、僕の股間をまさぐっている男の頭に、振り下ろした。
ゴキィッ・・!
「 うごっ! 」
短い叫び声と共に、男は、僕の股間に顔をうずめると、動かなくなった。
・・・死んだかもしれん。
男の肩を持ち、仰向けにひっくり返すと、白目をむいて、男は気絶していた。
僕が投げつけたのは、打ち捨てられていた三輪車だった。
しかも、かなり古い鉄製の・・・
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