ナンセンス!
これは、難しい難題だ。
クリア出来るようであれば、既に、全国の商店街が実施している事だろう。
社会科どころか、高二の頭の僕では、どうしようもない。
いっその事、サバラスの力を借りて、何か、ヤルか・・・? イカン・・ 最悪、街がパニックになるかもしれん。 火の海とか・・・ ヤツなら、あり得る。
・・・どうする?
しばらく考え、僕は言った。
「 要は、若者が集える場所になれば、いいんですよね? 楽しくお喋りしたり、ファーストフードを食べたり・・・ そのついでに、ブティックや雑貨のお店に、彼らが足を運ぶようになれば、と・・・ 」
母親が答える。
「 そうね。 そうなれば、一番自然ね。 放っておいても、そういう店が、出店して来るでしょうから。 平日は、ビジネス街・・ 週末や休日には、若者が集まる・・・ まさに、理想の姿だわ 」
再び、僕は考えた。
・・・あのヤンキー共に、動いてもらうか・・・?
僕は提案した。
「 お母様。 各、商店のご主人たちに、休日、店の前の路上でのパフォーマンスをする事を、了承頂けないでしょうか? 」
母親は、怪訝そうな表情で聞いた。
「 ぱふぉー・・ まんす? 」
「 何でも、良いんですよ。 商売は、営業法に引っ掛かるといけないので、お金の流通は無しです。 アクセサリーの物々交換とか、古着交換・・ ギターの演奏や、うるさくない程度のバンド演奏だったら、イケるんじゃないでしょうか? 店主の方と相談して、バイトとして認めてもらえれば、多少の額のお金も、流通させても良いと思います。 経済観念を身に付けるのにも、役立つと思いますし・・・ 要するに、ストリートパフォーマンスです・・・! 一昔前の、歩行者天国みいたいなものですよ? 」
母親が言った。
「 何て言ったかしら・・・ 竹の子族? あんな感じかしら? 」
「 あそこまで自由にやさせると、問題も出て来るでしょう。 当時、原宿の歩行者天国は、かなりの弊害が出てましたから。 あくまでも、『 健全に 』が、モットーです 」
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