ナンセンス!
( ふう~・・・! 開放感があるな。 これで作業が、やり易くなったぞ )
僕は再び、星野の髪のケア作業を再開した。
まんべんなく、髪全体にトリートメントをする。 でも、やはり面倒くさいのは、変わらない。 だが、僕は頑張った。 これも、経験のうちだ。( 何の? ) 星野だって、激痛に耐えながらも、頑張ってるんだし・・・
やがて、全体のケアが終了し、シャワーで軽く髪を洗い流すと、僕は、髪をかき上げ、一息尽いた。
正面の鏡に、星野が映っている。
その胸元には、小高いふくらみと、薄いピンク色の乳首が、二つ・・・
「 げえっ・・? 映ってるうぅ~っ? 」
ガラスの曇りは、水滴や飛び湯に洗われ、しっかりと鏡の機能を果たしていた。
「 ・・いッ・・ いかん、いかん・・ イカ~ンッ!! 」
慌てて、棒高跳びの水平飛びのように、バスタブに飛び込む。
・・のつもりが、片足が入らず、向こう脛がバスタブの淵に激突。
「 うごッ・・! ガボ、ガボ、ガボ・・ ゴボォッ! 」
頭からバスタブに突っ込み、水死しそうになる。
鼻に入ったお湯に咽せ、向こう脛の痛さに、のた打ち回る。 誰か、もう、殺してくれ・・・!
格闘、数十分。
風呂場から出た僕は、疲労困憊であった。
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