ナンセンス!
マサが、僕に聞いた。
「 海南は、これで潰れましたが、処置は、いかがします? 」
僕は、しばらく考えて答えた。
「 配下に加えるつもりは無い。 鬼龍会は、自衛組織だ。 勢力を広げたって、何の意味も無い。 武蔵野の生徒を守る・・・! これに限る 」
おそらく星野も、そう言っただろう。 平和にしていようよ、みんな。 ね?
マサは同意のようだ。 うなずいている。
龍二が言った。
「 欲の無い方ですね、会頭は・・・ ま、そこが好きで、自分もついて行くんですがね 」
笑って答える龍二。
朝倉も笑みを浮かべながら、かすみの背中に付いた汚れを払っている。
芹沢が、正木ちゃんに言った。
「 明日香。 会頭のお友だちを、ご自宅までお送りしなさい 」
「 了解しました 」
・・・僕が、送ってったらダメ?
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