鬼守の巫女
第八章 隔絶都市

「うわ~……やっぱり外は熱ィな」

そう言って隣に立つ火伏さんは、空を見上げながら眩しそうに目を細めた。

彼と同じように空を見上げると、眩しい夏の太陽が燦々と輝き、灰色のアスファルトが早くも熱せられたフライパンの如く熱を帯びている。

そっと後ろを振り返ると、空にも届きそうな高層ビルが建ち、その周りには忙しそうにスーツを着た人達が行き交っていた。
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