鬼守の巫女

……彼等も皇一族の人達なのだろうか。

スーツ姿の人達は、普通の会社員の様に見える。

どこも変わった所は無く、どこにでもある様な通勤風景が辺りに広がっていた。

「本当に車じゃなくてよかったのか?」

彼は気だるそうに眉を顰めて問いかける。

「うん。街の様子、見たかったから」

そう答えると火伏さんは小さく頷いて歩き出した。
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