鬼守の巫女

「その結界が弱まってるせいで、この街にも鬼が入れる様になってしまった。鬼はお前を狙っている。この結界の守護者であるお前を殺せば更に結界は弱まり、鬼達は皇楼に侵入する事が出来る。そうして結界自体を壊せば、鬼達は晴れて自由の身だ」

「……そんな」

自分の命が狙われている。

その事実に眩暈がした。

不意に昨日の夜に出会ったあの男の事を思い出す。
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