鬼守の巫女

廊下を歩いていると、他の生徒達の視線が刺さる。

彼等は極力見ない振りをしているみたいだが、コソコソと私の様子を窺っている様だった。

「……あれが巫女様だってよ」

「本当に戻ってらしたんだ」

「……これからどうなるのかな」

誰かの囁く声の中を少し気まずさを感じながら歩き続ける。
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