鬼守の巫女
「この学園のクラスは三学年五クラスに分かれている。赤、青、茶、黄、緑……この五色だ」
「……白は?」
「白は巫女のみが着る。どのクラスに入っても構わないけど、どこがいい?」
そう言って彼は立ち止ると、窺う様に私を見つめた。
「どこがいいって……学年とかは?」
「ああ、そっか。お前一年生だったよな。それなら緑のクラスに入れ。そこに稔が居るから」
「稔って……木住野さんだっけ?」
「そうそう。案内する」
そう言って彼に案内されるがまま廊下を進んで行くと、《壱ノ緑》と書かれてプレートの教室の前に着いた。