鬼守の巫女

「どうかしたんですか?捺さん」

「いや、コイツのクラスの事なんだけど、俺のクラスに入れようと思ってたんだけどさ、学年が違うからお前のとこに入れといてくれよ。……ほら!」

そう言って火伏さんが私の背中をポンと押し、教室に入る様に促す。

「分かりました。巫女様は僕のクラスでお預かりします」

彼はそう言って笑うと、近く居た生徒に目配せをした。

するとその生徒はすぐに立ち上がり、急ぎ足で教室を出て行ってしまった。
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