鬼守の巫女
教室の黒板の前でどうしたらいいのか分からないまま立ち尽くす。
その間もクラスの生徒たちや、他のクラスの生徒が私の様子を窺っている。
その中の一人と目が合うと、彼はビクリと身を竦め、勢いよく視線を逸らした。
……何か……過ごし難そう。
そんな事を思いながら木住野さんを見ると、彼は教室の窓から中庭を見つめていた。
彼と同じ様に窓の外へと視線を移すと、そこには綺麗に整備された中庭が見える。
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