鬼守の巫女
第十章 金の少年
あれから机に突っ伏したまま付いて行けない難解な授業を受け続け、ホームルームが始まった。
どうやら今日は午前中しか授業が無いらしく、先生が簡潔に連絡を終えるとそのまま下校となる。
隣の席の木住野さんは今まで起きる事も無く、相変わらず机に突っ伏したままスウスウと寝息を立てていた。
……どれだけ寝れるんだよ。
少し呆れた様に苦笑いを浮かべ彼を見つめていると、教室の入り口から声が掛った。