鬼守の巫女

地下深くの長い廊下を歩くと、皇楼と同じ様に大きな扉が見える。

五芒星の描かれたその扉に彼が手を翳すと、その扉は地面を揺らしながらゆっくりと開いた。

そしてそこにはやはり皇楼と同じ様に、立派な建物が建っていた。

「ここが火伏の本堂だ」

そう言って彼がスタスタと建物に向かって歩いて行く。

それに少し小走りで付いて行くと、辺りに居た人達が床に跪き、深々と頭を下げた。
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